マスターが手にしてた伝票の金額を確認した涼風がお金を払いながら二人に伝えた。
「私の話はここまでよ。OKオケケ〜、じゃあ明日の本番もよろしくね〜」
涼風はニコリと微笑むとあの頃の奈緒美の真似をしてスマートに店を出ていった。
「・・・。え?」
店内に残った三四郎とランランは顔を見合わせー。
「今、ここまでって言いました?」
「言ったな…」
「涼風せいらのOKオケケは終わりってことなんですか?」
「そうとも受けとれたぞ…」
「突然、最終回かよ?」
「だ、ダメです、そんなのダメです」
動揺をする二人だが、そこには涼風の姿はなかった。
令和2年7月27日